ジビエ(野生鳥獣肉)料理を広めて地域を活性化させようと、愛媛県東温市民ら有志が25日、「東温ジビエの会」(永井公一会長)を立ち上げた。同市北方のイタリア料理店OTTOであった発足会には13人が参加し、県産シカ肉などを使った料理を味わいながら意見を交わした。
 ジビエの観光資源化を目指す四国ジビエ連携(松山市)の呼び掛けで「北条ジビエの会」(同市)に続いて発足し県内で2団体目。東温ジビエの会は今後、定期的に試食会を催して参加者を募る。イベントへの出店なども検討している。
 発足会では、県産ジビエを使って同料理店が考案した「鹿とキノコのロールキャベツ」「猪(しし)肉のポルケッタ」など4品が並んだ。参加者は笑顔で舌鼓を打ちながら、日ごろ野生鳥獣の農作物被害に頭を悩ませていることや、今後の取り組みへの思いなどを熱く語り合った。